被写体モデルとは?仕事内容・必要なスキル・始め方も解説被写体モデルという職業は、アマチュアカメラマンや新しいカメラを試す人々にとって、写真や映像制作の重要な存在です。ファッションモデルや広告モデルと異なり、被写体モデルはより気軽に始められる点が特徴であり、副業や趣味としても注目されています。本記事では、被写体モデルの仕事内容や、活動を始めるための方法について詳しく解説します。被写体モデルとして活躍するために必要なスキルについても触れるため、ぜひ参考にしてください。1. 被写体モデルとは?被写体モデルとは、アマチュアカメラマンの練習や、新しいカメラのお試し撮影のために写真・映像の被写体となるモデルのことです。モデルという職業の種類の1つではあるものの、一般的にはプロではなくアマチュアが活躍しているのが被写体モデルの大きな特徴となっています。また、一般的なモデルの場合はモデルが着用するファッションアイテムやモデル自身が主役であることに対し、被写体モデルは撮影するカメラマンが主役であることがポイントです。被写体モデルという用語の意味は正確に定められているわけではなく、「ポートレートモデル」とほぼ同義とも言われています。ポートレートとは、人物を主な被写体とした肖像写真のことです。1-1. 被写体モデルの仕事内容被写体モデルの仕事内容は、カメラマンの写真作品の一部として登場することです。具体的にどのようなシチュエーションで表情やポーズをつくるかは、クライアントであるカメラマンによって異なります。カメラマンから場所や服装などを指定された上で写真・映像の撮影に臨むことが一般的です。被写体モデルの仕事では、一般的なモデルの仕事とは異なり、メイクや商品を紹介することが目的ではない点に注意する必要があります。被写体モデルに求められるのは、カメラマンの要望に応えることです。カメラマンがどのような写真作品をつくりたいのかを汲み取り、自分の表情や身体を使って表現することが重要になります。2. 被写体モデルのなり方被写体モデルになるために必要な資格はなく、学歴やモデル経験なども問われません。誰でも比較的簡単に被写体モデルとして活動でき、一般的なモデルの仕事よりも敷居が低い点が大きな特徴です。被写体モデルになる方法を3つ紹介します。2-1. 撮影会に参加する被写体モデルに初めて挑戦する方は、まず企業が運営する撮影会に参加してみるのがおすすめです。撮影会モデルに登録すると、企業がカメラマンとの間に入って予約の管理をしてくれたり、撮影上の注意点などをカメラマンに伝えたりしてくれます。撮影会に参加する方法では、被写体モデルとカメラマンとの間に企業が入るため、トラブル対策になるのがメリットの1つです。また、企業が撮影会場の予約や許可申請も代行してくれるため、会場とのトラブルも避けられます。モデルが集まる撮影会に参加することで、モデル仲間をつくりやすいほか、複数のカメラマンと一度に交流できるのでポートフォリオの充実にも役立つでしょう。2-2. 被写体モデルの募集・マッチングサイトに登録するカメラマンとモデルをマッチングする専用のサイトに登録すると、撮影を希望するカメラマンと出会いやすくなります。最近では被写体モデルを対象としたマッチングサービスも増えており、登録すれば誰でも気軽に被写体モデルの活動を始められる点が魅力です。被写体モデルは無償で撮影協力をするケースも多いものの、自分で料金設定できるマッチングサイトを使えば撮影料を受け取りながら活動できます。ただし、万が一にもトラブルに巻き込まれないように、運営会社の詳細や口コミをきちんと調べてからマッチングサイトを利用するとよいでしょう。また、写真サークルやクリエイター集団などがWEBサイトでモデル募集を行っているケースもあります。そのため、ネット検索から被写体モデルを求めるカメラマンを探すのも1つの手です。2-3. SNSを活用してカメラマンを募集・依頼するX(旧Twitter)やInstagramなどのSNSで、自分から募集投稿を行ったり、カメラマンを探してメッセージを送ったりする方法もあります。被写体モデルとして活動を始めたばかりの場合、何もしないのにカメラマンから撮影依頼が来ることはほとんどありません。そのため、被写体モデル側が積極的にカメラマンを探し、依頼するケースも多くあります。「#カメラマン募集中」や「#被写体モデル」など、ハッシュタグを活用してカメラマンにアピールすることも手段の1つです。ハッシュタグ検索から依頼につながることも考慮して、プロフィール欄に同様のハッシュタグや活動エリアなどを記載しておくとよいでしょう。3. 被写体モデルに必要なスキル被写体モデルは通常のモデルよりも気軽に始められるとはいえ、求められるスキルはいくつかあります。被写体モデルに必要なスキルを4つ紹介するので、被写体モデルとして活動したい方はぜひ参考にしてください。3-1. ポージングのスキル通常のモデルと同じく、被写体モデルにもポージングのスキルが必要です。具体的には、自分の身体をさまざまな角度やポーズで魅力的に表現するスキルが求められます。人物を主な被写体とする写真や映像において、モデルがどのような角度・ポーズで映るかは非常に重要です。被写体モデルのポージングによって、写真・映像のクオリティや、見る人に何を伝えられるかが変わってきます。ポージングのスキルがあれば、カメラマンの意図を汲み取り、スムーズかつ的確に表現できるようになります。撮影を円滑に進めるためにも、ポージングは必須のスキルと言えるでしょう。3-2. 個性的な表現力人を惹きつける個性を持っていることは、被写体モデルに求められる要素の1つです。多様性への理解が進む現在では、身長やスタイル、肌の色など、さまざまな個性を持つモデルが活躍しています。自分の個性やスタイルを理解し、魅力としてアピールできれば、必要としてくれるカメラマンは増えるでしょう。また、自分の個性を魅力として写真に反映させるためには、豊かな表現力が必要になります。特に、被写体モデルにとっては表情づくりが重要です。喜びや悲しみ、怒りなど、表情1つでさまざまな感情を伝えられます。カメラの前でも表情をコントロールできるよう、日頃から鏡の前で練習しておくとよいでしょう。3-3. 高いコミュニケーション能力被写体モデルとして活躍するためには、カメラマンやスタッフと円滑にやり取りをするスキルがあることも重要です。撮影現場では、カメラマンやスタッフと被写体モデルが協力しながら撮影を進めます。被写体モデルにコミュニケーション能力が不足している場合、意思の疎通や情報共有がうまくいかず、撮影がスムーズに進まない可能性があるため注意が必要です。また、被写体モデルの撮影では、カメラマンから指示を受けるだけではなく、自分の意見を上手に伝えなければならない場面も少なくありません。高いコミュニケーション能力があれば場の空気を乱さずに発言でき、好印象を与えられるでしょう。3-4. プロ意識・忍耐力被写体モデルにも、さまざまな環境に対応できる忍耐力と、責任感を持って仕事に臨む姿勢が必要です。被写体モデルの活動では、緊張した状態で長時間の撮影に臨まなければならないケースもあります。緊張感のある現場でものびのびと表現し、最高の状態をカメラに収められる忍耐力や心の強さを持つことが重要です。また、被写体モデルはスケジュールや体調、衣装・メイクの準備など、多くのことを自分で管理する必要があります。トレーニングや自己研鑽に取り組み、自分磨きを続けることも大切です。クライアントの信頼を獲得し、よりよい仕事をするためにも、プロ意識の高さは欠かせない要素と言えるでしょう。被写体モデルは、資格や経験が不要で、幅広い方が挑戦できる職業です。カメラマンの作品作りに協力する中で、自分の個性や表現力を磨くことが求められます。被写体モデルを目指す方は、企業や団体の撮影会、マッチングサイト、SNSなどを活用して活動を広げていくことで、より多くの機会を得ることが可能です。自分の魅力を最大限に発揮しながらプロ意識を持ち、カメラマンとの信頼関係を築くことで、より充実した活動を目指せるでしょう。【その他の記事】着衣コスプレ撮影会モデルとは…水着撮影会モデルのお仕事とは…モデルになるには?顔やスタイル・努力は求められる?モデルの仕事内容とは?種類・年収・メリット・求められる条件を解説 ファッションモデルになるには?仕事内容や求められるスキルを解説!